サウナイキタイ民

北陸のサウナーです。

セルフロウリュができるホテル。

 出張時は、もっぱらドーミーインに泊まる。温泉・サウナ、どちらも専門店に引けを取らないクオリティだと筆者は考えている。一部のドーミーイン系列では、セルフロウリュウまで併設されているらしく、ビジネスホテルでは非常に稀ではないだろうか。

温泉・サウナが専門店並みのクオリティ

 全国83箇所に店舗を展開するドーミーイン。筆者が出張時によく利用するのが、「八雲の湯 ドーミーイン出雲」である。ナトリウム-塩化物泉(低張性アルカリ性低温泉)の天然温泉があり、まるで温泉専門店。「95度の高温サウナ」、「16度の水風呂」、「地上11階の外気浴デッキ」の三種の神器によって、”整欲”が満たされる。出雲市駅から徒歩1分にあるので、アクセスも良好な点もポイントが高い。

天然温泉 八雲の湯 ドーミーイン出雲(ドーミーイン・御宿野乃 ホテルズグループ)

 

セルフロウリュができるホテル

 今回、長野県松本市への出張時に「野乃松本(ドーミーイン系列)」にお邪魔した。松本駅付近には多くのビジネスホテルが並ぶが、野乃を選んだ理由はただ一つ。セルフロウリュだ。

 近年、サウナ界隈の中でもセルフロウリュウは人気を集めており、テントサウナでよく見かけるようになった。通常の銭湯で導入されている施設は数少ない。セルフロウリュは、一度に多くの水を掛けるとストーブが壊れてしまうため、ルールの運用・徹底が難しい。ツイッターで銭湯アカウントを見ていると、そのようにストーブが壊れた事例がいくつか見受けられる。そんな繊細なセルフロウリュの特徴として、ドライサウナよりも湿度が高いため、体への熱の伝わりが早い。そのせいか、水風呂に入った後の、”あまみ”が出やすい。

 2022年4月22日にオープンしたばかりの「野乃 松本」はビジネスホテルにも関わらず、セルフロウリュが併設されているらしいので実際に行ってみた。

風情ある門構え(筆者撮影)

天然温泉 あづみの湯 御宿 野乃松本(ドーミーイン・御宿野乃 ホテルズグループ)



灼熱セルフロウリュと極冷水風呂

 室内は8名ほど座れる広々とした空間になっており、テレビも設置されている。本命のロウリュだが、専用のアロマ水が準備されており、無くなれば蛇口から自動で出てくるといった本格仕様。筆者が行った時はミントのアロマだった。熱々に熱せられたサウナストーン、アロマ水を2杯、木製の柄杓でゆっくりとかけまわす。サウナ室にミントの香りが駆け巡り、体感湿度も申し分ない。室温も95度と比較的高く、5分もすれば爆汗状態となる。

 アチアチ状態になったところで、いざ水風呂へ。深さは90cmほどあり、大人2人が入れる大きさだ。水温計は15度を指しているが、体感温度は12度ほど。まさに極令風呂。普段は3分ほど水風呂に入れるが、今回ばかりは”羽衣”ができるまで我慢できず、この水温では1分もすれば体の芯まで冷える感覚を覚えた。水は掛け流しとなっているため、温くなることもなく、常にこの水温をキープできるのだろう。

 

地上10階の外気浴

 灼熱・極寒を体験した先に待つのは、地上10階に設置された外気浴デッキ、まさに天国。標高2000m級の北アルプスから運ばれてくる心地よい自然の風が、”整欲”を満たしてくれる。綺麗な空気のおかげだろうか、普段の整いとよりもさらにナチュラルな整い状態へ昇華された気分だった。

 筆者以外にも外気浴をしている方々がおられたが、非常に安らかな顔つきで外気浴を楽しまれていた。外気浴場には、水はけの良いタイプの椅子が3つ用意されていた。

 

最後に

 仕事で汗を流し、サウナで汗を流し、汗を流しまくりな今回の出張であった。汗を流すばかりでなく、新しい知識、水分をしっかりと吸収することで、より充実したビジネス&サウナライフを送っていきたい。